肝臓、脾臓(ひぞう)、大動脈、下大静脈(かだいじょうみゃく)などの腹部の臓器、血管の損傷により腹腔内に出血が起こり、血液が貯留します。
血胸と同様に腹腔内出血の有無も、病院に到着する前に正確に診断することは難しいです。
腹部の膨満(ぼうまん)は数リットルの血液が貯留しないとはっきりと認識できないことが多いため、ハンドルやシートベルトの痕など腹部外表面の外傷の有無、押すと痛むといった触診上の圧痛の有無などで、腹腔内出血の疑いがあると判断します。
病院に搬入後、エックス線検査、超音波検査、CTなどで確定診断をします。 |