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 虫歯の治療法

充填とは?
充填の概要は?
   初期のう蝕(虫歯のこと)では、歯の色と同じ合成樹脂を詰めて治療を行います。
 奥歯にはメタルインレーをセメントで合着します。
充填の詳細は?
  イメージ画像 う蝕は、歯質の凹部や、重なっている部分の変色から始まり、進行すると歯が痛み、歯質が崩れ食べ物が詰まったり、歯と歯の間に食べ物が挟まったりしてきます。痛みは、最初は冷たいものに感じ、続いて温かいものに感じるようになり、甘い物にも痛みを感じるようになります。さらに進行すると、うずくような痛みになります。
 初期の虫歯で、歯質の欠損が小範囲で、周囲に歯質があれば、レジンという歯の色と同じ合成樹脂を充填することで、色も形も自分の歯と同じように回復することができます。外観に触れない臼歯には、金属を溶かして作るメタルインレーをセメントで合着することもあります。

ラミネートベニヤクラウンとは?
ラミネートベニヤクラウンの概要は?
   前歯などの外観に触れる部分に、薄いシェル状の歯と同じ色をしたものを接着させる方法です。
ラミネートベニヤクラウンの詳細は?
  イメージ画像 人によって、歯の色は黄褐色や、茶褐色に変色している人もいます。多くの場合、多数の歯が同じように変色しています。
 そのような症例に対して、外観に触れる部分を約0.5mm削って、薄いシェル状の歯と同じ色をした人工歯を接着させて色、形、歯並びを治す方法です。
 前歯を綺麗にしたいけど歯を削りたくない人や、通院回数や時間が多く取れない人に向いた治療法です。通院回数は2回〜3回程度です。

メタルクラウン(金属冠)とは?
メタルクラウンの概要は?
   金属のみで歯冠全体を被覆するように作られたものです。
メタルクラウンの詳細は?
   歯質の崩壊が大きく、部分的な修復では回復が難しい症状に使用されます。
 金属のみで歯冠全体を被服するように作られた修復物で、メタルクラウンといいます。
 歯の硬さに近く、口腔内で科学的に安定している金合金を用います。パラジウムを含む銀合金も使用されています。
 金属色なので、外観に触れにくい臼歯に用いられます。

ジャケットクラウンとは?
ジャケットクラウンの概要は?
   歯の色と同じ色をした材料を使って、歯全体をかぶせたもの。
ジャケットクラウンの詳細は?
   前歯で歯の変色だけでなく、歯質の崩壊が大きく、充填したり、ラミネートベニヤクラウンの接着では修復することが不可能な時に用いられます。
 歯根にしっかりとした支台を築き、歯冠全体を被覆して、形態と歯並びと色を回復させる方法です。
 咬合力の弱い前歯で、一本一本の歯にかぶせるため、自然の歯と同じように見えます。

セラモメタルクラウンとは?
セラモメタルクラウンの概要は?
   メタルクラウンの表層に、セラミックを焼き付けたものです。
セラモメタルクラウンの詳細は?
   別名を、メタルボンドクラウン、陶材焼付冠(とうざいやきつけかん)と呼んだりします。
 メタルクラウンと同じ症例に使用します。前歯にも、臼歯にも使用できます。虫歯の治療だけでなく、歯質の変色、歯並びの改善にも応用できます。
 メタルクラウンはすべてが金属のみで作られているのに対して、セラモメタルクラウンは外観に触れる範囲のメタル部分の表層に歯の色をしたセラミック(陶材)を焼き付けたものです。金属色は隠され、外見上は自分の歯と変わらなくなります。
 特殊な金属を使用し、高度な技術や、製作に手間がかかることから、コスト高になってしまいます。

ブリッジとは?
ブリッジの概要は?
   残っている歯に義歯をセメントで固定する方法のことです。
ブリッジの詳細は?
   構成が橋に似ていることから、ブリッジと呼ばれています。
 失われた歯が少なく、両側に歯が残っていて、その歯が丈夫な状態の時に使用されます。慣れるのも早く、取り外して歯を磨く必要もありません。外観も自然に近く、噛み応えもあり、機能的に優れています。
 失われた歯の両側の歯に支えてもらうために歯を削るなど、治療に手間がかかります。固定性で、口腔外に取り出すことができないので、修理や改造をすることはできません。
接着性ブリッジ
   歯を削る量を最小限にとどめ、接着剤で固定する治療法です。
 失われた歯が1本程度で、咬合力の弱い前歯で、残っている歯質が丈夫な場合に使用されます。

パーシャルデンチャーとは?
パーシャルデンチャーの概要は?
   取り外しのできる入れ歯のことです。
パーシャルデンチャーの詳細は?
   別名を局部床義歯、一般的には取り外しのできる入れ歯と言われています。
 一部の歯の欠損から、最後の1本だけが残っている症状まで、幅広く応用することができます。
 義歯の出し入れは面倒ですが、取り出して十分に洗浄ができる利点があります。また、残っている歯が抜歯をする状況になっても、増歯して修理や改造をすることができます。
 欠如した歯が多くなるほど、パーシャルデンチャーも大きくなり、口腔内での異物感も増してしまいます。
 パーシャルデンチャーは、残っている歯に保持するための、クラスプ(バネ)、アタッチメント(精密維持装置)を用います。義歯を保持している歯と、義歯に覆われている粘膜面で噛む力を支えます。
日ごろのケアや管理
   パーシャルデンチャーは作ったときのままでも、人の体は変化していきます。時々、体に合うように調節することが大切で、長期間、快適さを維持するためにも、定期的に検査を受けましょう。また、噛んでいる時、痛みや異常を感じた時は、義歯の調整が必要になります。
 洗浄を怠ると、口の中が不潔になりやすく、虫歯、歯周病の原因や悪化させてしまうことがあります。口臭の原因にもなります。
金属床義歯
   総義歯(総入れ歯)や、パーシャルデンチャー(取り外しのできる入れ歯)に応用されるものです。粘膜と接する部分をメタル(金属)で作る方法です。
 通常は、厚いレジン(樹脂)で作られている部分をメタル(金属)で作ることによって、強度が増し、薄く、小さく作ることが可能になります。それによって、口の中が広くなり、舌の動きが良くなり、異物感も少なくなり、温度感覚も良くなり、味覚障害を抑えることができます。
 通常の義歯より手間と経費がかかります。
総義歯
   一般的には、総入れ歯と呼ばれています。1本も歯のないあごに入れる義歯のことです。
 あごは歯の生えていた部分の骨が盛り上がって堤状になっていて、表面は軟らかい粘膜に覆われています。この部分の高さや幅は、人によって異なるため、人によって安定度が異なります。

インプラント義歯とは?
インプラント義歯の概要は?
   人口の歯根をあごの中に植立して、それを支えする義歯を、インプラント義歯といいます。
 素材にはメタルや、セラミックが使われます。
インプラント義歯の詳細は?
   方法が、大きく分けると2つになります。
 皮膚を貫通して、口の中に突出させた部分で、義歯を結合させて、噛めるようにします。一般的には突出させた部分と義歯は固定しますが、必要に応じて、歯科医が取り外せるようにします。
 まずは、骨の中に棒状や、板状のものを植立させて、その上端を口の中に突出させる方法です。
 もうひとつは、骨と骨膜との間にメタルのフレーム状のものを挟み、そこから口の中へ棒状のものを突出させる方法です。
先端技術に属します
   インプラント義歯は、歯列の一部が欠如している症状でも、すべての歯が喪失している症状にも応用することができます。通常の義歯では安定せず、噛むことが難しいような症状に適した治療法です。
 装置が周辺組織によってうまく固定されるまで、約3ヶ月の期間が必要になります。その後、義歯を作ることになるため、不自由な期間が長期にわたります。
 顎骨(がくこつ)の大きさ、骨質、生体反応など、多くの検査をして適合を判定します。
 異物の装置を骨内、または骨面上に植立するため、専門的な知識と、先端技術が必要となります。現在、インプラントの専門家によってのみ実施されています。

修復物の寿命は?
口の中は過酷な環境
   修復物の寿命は、修復物が歯に装着されてから使用不可能となるまでの期間です。
 修復物が置かれている歯の表面は、修復物にとってとても厳しい環境です。
 唾液の存在があるため、常に潤滑状態で、噛むことによって自分の体重ほどの力がかかります。0℃〜50℃以上の食べ物が触れる温度変化も大きい環境にあるため、修復物は脱落や破損によって使用不可能になる場合があります。
 修復物自体が使用可能でも、新たな虫歯の発生、歯の神経である歯髄(しずい)の障害などの問題が起こり、使用不可能になる場合もあります。
およその寿命
   修復材料や治療別の平均使用年数を調査した結果では、アマルガムが7.4年、レジンが5.2年、インレーが5.4年、クラウン(鋳造冠)が7.1年、ブリッジが8.0年、ジャケット冠が5.9年、継続歯・差し歯が5.8年です。
 修復物のいずれの寿命も、すべて10年以下でした。
 原因疾患への対処がなく、修復だけを行うのでは、自分の歯を守れないことが明らかになっています。

歯科医選びは?
最近ではサイトで口コミ情報が閲覧できます
  イメージ画像 なぜか歯医者は失敗の連続。良い歯医者さんに出会うことは少ないものです(T_T)。最近ではネットで検索できる歯科医情報などもありますので、参考にしてみてください。
 あと、美容院で「良い歯医者さんは知らない?」と聞いてみるのも、良い方法のひとつです。
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