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早期発見、早期治療 |
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できるだけ早く病気を見つけ、治療を受けることがもっとも大切です。 |
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子宮体ガンの危険因子 |
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厚生労働省の癌研究助成金による、体癌研究班の調査では、日本人の場合、30歳以降の月経不規則、閉経後、未婚、高い初婚年齢、不妊、少ない妊娠、分娩回数が、子宮体ガンの危険因子になると報告されています。 |
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子宮体ガン検診の対象 |
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老人保健法では、子宮体ガン検診の対象は、最近6ヶ月以内に不正性器出血のある人で、50歳以上の人、閉経以後の人、未婚で月経不順の人のどれかに該当する人とされています。 |
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外科手術が一般的 |
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子宮体ガンの治療法は、単純子宮全摘と、両側付属器切除が治療の基本となります。 |
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0期 |
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子宮内膜増殖症は子宮体ガンに進行する前の状態をいいます。
転移はしないので、単純子宮全摘で治癒します。卵巣切除は治療上は必要ありません。閉経後の女性では、卵巣ガン、卵管ガン予防のために付属器切除を行うのが一般的です。 |
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T期 |
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普通は手術のみで大丈夫です。ただし、単純子宮全摘だけでは完全に治癒するとは限りません。後腹膜リンパ節転移の可能性があるので、根治目的なら準広汎子宮全摘と、両側付属器切除、骨盤〜傍大動静脈(後腹膜)リンパ節廓清が必要です。
症状によって、転移が認められなかった場合でも、術後にシスプラチンとアドリアマイシン(またはエピアドリアマイシン)を含む化学療法を3回〜6回、行うことがあります。 |
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U期 |
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準広汎子宮全摘、両側付属器切除、骨盤〜傍大動静脈(後腹膜)リンパ節廓清の手術を行います。
手術後に、シスプラチンとアドリアマイシン(またはエピアドリアマイシン)を含む化学療法を5回〜6回行います。 |
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W期 |
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通常は根治は不可能と考えられています。
化学療法の効果が高いため、抗ガン剤を用いた化学療法を手術の前に行います。腫瘍が縮小すれば数回の化学療法後に、手術を行います。
化学療法で効果のない場合、根治は不可能と考えられます。 |