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化学療法 |
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抗がん薬の使用が効果的なため、化学療法を主体として治療を行ないます。
長期間の化学療法が必要となり、ときに一年以上にも及ぶことがあります。とくに胞巣型と、四肢に発生した場合は、強力な化学療法が必要となります。
都道府県では、小児の悪性腫瘍治療をそサポートする制度があり、治療費が無料になる場合もあるので、専門医に相談しましょう。 |
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放射線療法 |
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放射線療法も有効で、手術と同等の効果があるといわれています。しかし放射線療法を行なう施設と、行なわない施設とがあります。
小児の場合は成人に比べて、放射線治療後に二次性の悪性腫瘍ができやすいとされているので、慎重に行なった方が良いとされています。 |
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手術 |
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手術に関しては、化学療法のみで良いのかどうか、手術も必要なのかどうか、まだ結論は出ていません。しかし多くの医師は、切除した方が良いと考えています。
一般的な腫瘍をできるだけ広めないために正常組織で包むようにして切除する広範切除が必要なのか、腫瘍のみを切除すればいいのかについても、結論は出ていません。多くの場合、化学療法のスケジュールに影響を与えないのであれば、広範切除の方が良いと考えられています。
非常な進行例を除けば、四肢の切除を要することはほとんどありません。 |
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横紋筋肉腫のこれから |
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日本横紋筋肉腫研究グループ(JRSG)が立ち上がり、国内の小児外科、小児科、整形外科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、眼科、脳神経外科、放射線科などが集まり、さらに基礎研究分野の研究者も合流して横紋筋肉腫を様々な方面から治療を行なおうとしています。
治りにくいものでも、これからは治療成績が上がっていくことが期待されています。 |