|  | 有名になったきっかけ | 
       
        |  |  日本では、地下鉄サリン事件、阪神淡路大震災などをきっかけとして、マスコミでも取り扱われるようになり有名になった神経症の一つです。アメリカではベトナム戦争をきっかけとして、研究され、有名になりました。 | 
       
        |  | きっかけとなる外傷的出来事 | 
       
        |  |  |  実際の死やひどい外傷が生じる恐れ、身体的安全に対する脅迫など、自分や他人に生じるような出来事を体験したり目撃すること | 
       
        |  |  |  その人の反応が極度の恐れ、絶望、驚愕などであること | 
       
        |  | 心的症状 | 
       
        |  |  以上のような外傷的な出来事は、ただ一回だけで済むのではなく、以下のような形で繰り返し体験され、それがまた外傷的出来事になるとされています。ベトナム戦争の映画などで演出方法の一つとして使われていたりもします。
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        |  |  |  はじめの外傷的出来事を反復し、圧倒される苦痛を伴なって思い出す | 
       
        |  |  |  その出来事と関連した悪夢を繰り返し見る | 
       
        |  |  |  あたかも外傷を再び体験しているような行動や感情が生じてくる(フラッシュバック) | 
       
        |  |  |  外傷的出来事に似ているようなことや、思い出させるようなことがあると、強烈な精神的苦痛が生じてくる | 
       
        |  | 行動的症状 | 
       
        |  |  以上のようなストレスから自分を守るために、全般的に反応性が鈍くなったり、外傷に関連したことを避ける傾向が生じてきます。おもな例としては、以下にあげるとおりです。 | 
       
        |  |  |  外傷に関連した考え、感情、会話を避ける | 
       
        |  |  |  外傷を思い出させるような場所、人、活動を避けようとする | 
       
        |  |  |  外傷の重要な部分を思い出せない | 
       
        |  |  |  重要と思われることなのに、興味や傘下が著しく損なわれる | 
       
        |  |  |  他人から疎遠になり孤独になる | 
       
        |  |  |  思いやりや、愛情が著しく減退する | 
       
        |  |  |  将来への希望が薄れる | 
       
        |  | 定義 | 
       
        |  |  アメリカ精神医学会では、冒頭の『おもな症状』にある症状や障害が、少なくとも一ヶ月以上続いた場合、心的外傷後ストレス障害として診断することになっています。それまでは、症状や障害があっても、『急性ストレス障害』と呼ぶことになっています。 |