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心気症・心気神経症・不定愁訴症候群


心気症(心気神経症・不定愁訴症候群)ってどんな病気?

神経症の代表的存在

 

 さまざまな神経症のタイプの中でも、最も多いと思われます。
 普段は健康な人でも、なにか病気をするとそのことが心配になり、体のあちこちが具合が悪くなったと感じることが少なくないからです。

心気症の症状

 

 心気症というのは、自分がなにか重大な恐ろしい病気、たとえばガン(胃がん子宮がん子宮頸ガン肺がん原発性肺ガンなど)、心筋梗塞、脳溢血、精神分裂病統合失調症などにかかっているのではないか、あるいはこれからかかるのではないかと思う恐怖をいいます。
 昔は結核肺結核、梅毒、ハンセン病が恐怖の対象でしたが、最近では、エイズ、老年痴呆が恐怖の対象となっていることが多いようです。
 この恐怖にとりつかれると、いくら十分な検査をして、その心配はまったくないと医師から説明を受けても、どうしても安心できないことが多いようです。病気がある証拠として、胃のもたれる感じ、時々起こる動悸、皮膚の染みなどを訴えます。
 これらは典型的な場合で、もっと漠然とした病気の心配をして、医師から大丈夫といわれるとしばらくは安心しますが、またあちこち具合が悪く感じて別の病院に行く、という程度の心気症の人もたくさんいます。

気にしすぎてしまいます

 

 また、実際に病気になって痛い目に遭い、苦しい思いをすると、体の調子に敏感になりがちです。
 病院で色々な病気の人を見たり、話を聞いたりすると、病気に対する恐怖心や関心も高まり、いっそう、体の感覚に注意が向くようになります。


心気症(心気神経症・不定愁訴症候群)の原因は?

意識が自分に向いています

 

 誰でも不安になって緊張すると、動悸がして、血圧が上がり、手に汗をかき、食欲がなくなります。このような体の変化も、病気そのものの症状と受け取られがちです。
 また、隣の患者さんが吐くと、自分もつられて吐きそうになります。頭痛の話ばかり聞かされると、自分も頭が痛いような感じになります。これらは暗示によるものです。
 たいていの人は、朝起きたばかりのときは体がだるく、頭も重く、腰も痛いのですが、仕事に追われるうちに注意が他のことに向けられ、体の調子も整ってきます。
 病気を心配して静養ばかりしていると、不安による体の変化や暗示に加えて、注意や関心が体のことから離れないため、自覚的にありとあらゆる具合の悪さが感じられます。

特定の病気によるものではありません

 

 この具合の悪さは特定の病気によるものではありませんから、特定の症状ないし愁訴をもっていません。また人によって、その日によって、訴えが様々に変わります。これが医師をも悩ませる、不定愁訴症候群です。
 たとえば、頭が張る、背中がだるい、意から腸にかけてもやもやとする、手足が冷える、時々血が逆流して動悸がする、というような愁訴が延々と訴えられます。


心気症(心気神経症・不定愁訴症候群)の治療法は?

十分な検査と説明

 

 このような人には、十分な身体的検査をすることがもちろん必要です。
 しかしその後、異常は見付からないと告げるだけでなく、患者さんの訴えも詳しく聞き取った上で、できるだけ健康人として責任をもった生活をするように説得することが、症状の悪循環を防ぐためにはなによりも大切です。

心療内科へ

 

 複数の医療機関を訪れても、異常は見付からず、症状が改善されなず、重い病気なのではないかという恐怖感や不安がある場合などは、心療内科への診察をおすすめします。

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