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迅速診断検査が可能 |
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胸部聴診では喘鳴、呼気延長、しばしば小水疱音が聞かれます。
症状とエックス線検査の所見から急性細気管支炎が疑われる場合、迅速診断検査が可能です。2歳未満の小児で、初めて喘鳴をしめした場合、細気管支炎や喘息が疑われます。
しかし現状では、迅速診断が可能な医療機関は限られています。 |
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RSウイルス治療薬の存在 |
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RSウイルスによる細気管支炎では有効な抗ウイルス薬がまだ開発されていないため、必ずしも診断が治療に結びつくというわけではありません。 |
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喘息や異物の誤嚥との見分け |
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幼児の場合、喘息と異物の誤嚥(ごえん)を見分けることが大切になります。
喘息は既往歴があれば見分けることが容易です。過去に喘鳴を示したことがある場合や、本人を含めた家族にアレルギー性疾患がある場合は、細気管支炎よりも喘息が疑われます。初めての場合、気管支拡張薬の吸入などで症状が改善されれば、喘息の可能性が高いと診断されます。
異物の誤嚥は、胸部エックス線検査で診断することが可能です。ピーナツなど植物性の異物はエックス線検査では診断が困難なため、呼吸音の左右差などの診察所見が見分けるポイントになります。 |
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胸部CT検査 |
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成人の場合、胸部CT検査などの画像診断が有効です。
胸部エックス線写真では、過膨張した肺、横隔膜の下降、著しい肺門陰影がみられます。 |