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先天性眼瞼下垂 |
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先天性の眼瞼下垂がもっとも多いです。普通は、眼瞼挙筋の形成不全によって起こります。片眼性のことが多いですが、両眼性のこともあります。
また、遺伝することもしばしばあります。 |
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後天性眼瞼下垂 |
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後天性の眼瞼下垂は、加齢によって少しずつ起こる場合が多いです。年齢を重ねるごとに症状が悪くなっていきます。
眼瞼挙筋の筋力の低下によるもので、一般的には「年をとって目が細くなった」、「年とともに目が開きにくくなった」といったもののひとつになります。 |
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物が見えにくい |
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ある程度以上の眼瞼下垂があると、瞳が隠れて正面を見ることができないので、物を見るとき、あごをあげて見るような姿勢になります。
また、まぶたを上げようとするために、額にシワを寄せたり、眉毛が上がったりするので疲れます。 |
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物が二重に見える |
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眼瞼下垂とともに、複視といって物が二重に見えることがあります。これは、眼球を動かす筋肉、または神経が同時に異常を起こした場合にあらわれる症状です。 |
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ほかの病気が原意のことも |
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成人が疲労によって眼瞼下垂が起こることがあります。このような場合、重症筋無力症(じゅうしょうきんむりょくしょう)の可能性が疑われます。この場合、朝は眼瞼下垂の程度は軽いのですが、疲労したり、夕方になると、症状が重くなります。
他にも、眼科手術後に起こる場合、脳梗塞(のうこうそく)などの後に起こる場合、脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)による神経の圧迫によって起こる場合など、さまざまな原因によって発症します。
場合によっては、コンタクトレンズの長期装用者に眼瞼下垂が起こることもあります。 |