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変形性頸椎症


変形性頸椎症の概要は?

おもな症状

 

肩凝り
首の凝り
首の後ろの痛み、重だるさ
首の疲れ

似ている病気

 

頸椎椎間板ヘルニア
頸椎症

起こりやすい合併症

 

頸椎症性神経根症
頸椎症性脊髄症
頸椎症性筋萎縮症


変形性頸椎症ってどんな病気?

頸椎椎間板ヘルニアに似た病気

 

イメージ画像 変形性頸椎症(へんけいせいけいついしょう)は、頸椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばんへるにあ)と良く似た状態の病気です。
 本来は「変形性頸椎症」と表記しますが、最近では「変形性頚椎症」と表記されることも多いです。どちらも同じ病気のことを指します。

7つの椎骨

 

 頸椎は背骨のうちで首の部分を構成する骨のことで、7つの椎骨(ついこつ)からなります。
 上から順番に、第1頸椎、第2頸椎、第3頸椎と呼び、一番下が第7頸椎と呼びます。第2頸椎〜第7頸椎までは、それぞれの椎骨の間に椎間板が挟まっています。第5頸椎〜第6頸椎、第6頸椎〜第7頸椎、ついで第4頸椎〜第5頸椎の間の動きは大きいため、これらの部位が好発部位です。
 成人の頭は5kg〜7kgあり、さらに両腕の重さも頸椎にかかるため、頸椎は寝ている時以外はかなり大きな負担を強いられていることになります。

椎間板の働きが弱くなる

 

 椎間板は、椎骨と椎骨の間でクッションのような働きをしています。しかし、加齢と共に変性して弾力性が失われ、クッション作用が弱くなります。
 その結果、椎骨同士がぶつかったり、椎間関節が磨り減ったり、椎骨は刺激されて骨棘形成(こっきょくけいせい)と呼ばれる骨の突出ができたり、椎間板変性、椎体の骨硬化、黄色靭帯の肥厚、椎骨の並びにズレが生じて変形します。
 これらをまとめて、変形性頸椎症です。


変形性頸椎症の原因は?

年齢的なもの

 

イメージ画像 最大の原因は、頸椎における年齢的な変化です。その主な原因は椎間板の変化にあります。
 椎間板は車のタイヤのような働きをしていますが、これに変性が起きると、タイヤの空気圧が減少しパンクしたような状態になります。この状態で頸椎にさまざまな運動が負荷されると、その他の部分に生理的範囲を超えた負荷が加わるようになってしまいます。
 これにともなって、頸部の痛み、肩凝りが起きるようになります。


変形性頸椎症の症状は?

肩こり、首のこり、痛み

 

イメージ画像 漠然とした、頸部、肩にかけてのこり、肩凝り、疼痛がおもな症状です。


変形性頸椎症の診断は?

頸椎性脊髄症や頸椎椎間関節症の可能性も

 

イメージ画像 エックス線検査で加齢的変化がみられれば、変形性頸椎症という診断は可能です。
 しかしその場合、神経根の症状、脊髄(せきずい)の症状がないことが前提となります。
 明らかな神経症状がある場合、つまり脊髄症が起こっていれば、頸椎性脊髄症という診断になります。明らかに椎間関節性の疼痛であれば、頸椎椎間関節症という診断になります。

他の病気がないか検査をする

 

 はっきりとした診断名がつかず、頸部のこり、肩こり、疼痛がある場合には、変形性頸椎症という診断になります。
 変形性頸椎症の診断でもっとも大切なことは、他の重い病気がないことを確認することです。  


変形性頸椎症の治療法は?

大きな心配はありません

 

 変形性頸椎症そのものは、それほど心配のいらない病気です。除外診断的な診断となります。
 温熱療法や牽引療法などの理学療法、消炎鎮痛薬や筋弛緩薬などの薬物療法があります。発症初期には、頸椎カラーと呼ばれる装具を付け、首の運動を制限する治療法もあります。頸椎の牽引療法も効果的なことがありますが。外来での牽引は回数や時間の制限があるので、入院してベッド上で牽引を持続して行う場合もあります。しかし牽引で逆に腕の痛みが強まることがあるので、こういう場合は牽引は中止します。
 日常生活で気をつけることで、症状はかなり改善することができます。姿勢を正し、同一姿勢を長時間続けないように気を付けます。また、肩や首の筋力を鍛えるために、体操やストレッチをする習慣をつけるようにしましょう。

運動療法

 

 息を吸いながらゆっくりと両肩を上げ、息を吐きながら下げる「肩の上げ下げ運動」が効果的です。
 また、手で頭を押しながら、それに抵抗するように前後左右に頭を倒す「抵抗運動」も効果があります。

痛みの強い場合

 

 首の凝り、肩凝り、痛みの強い場合には、非ステロイド性消炎鎮痛薬、筋弛緩薬、湿布薬などを投与して、経過観察します。


変形性頸椎症かなと思ったら?

重い病気が隠れていることもあるので整形外科へ

 

イメージ画像 肩凝りはありふれた症状ですが、重い病気の症状として現れることもあります。同じ場所の凝り、痛みが長く続く場合は、整形外科を受診するようにしましょう。
 変形性頸椎症から、さらに神経根や脊髄を圧迫して、頸椎症性神経根症、頸椎症性脊髄症になる場合は、痛みだけでなく手や足の運動障害なども生じるようになるので注意が必要です。

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