変形性頸椎症そのものは、それほど心配のいらない病気です。除外診断的な診断となります。
温熱療法や牽引療法などの理学療法、消炎鎮痛薬や筋弛緩薬などの薬物療法があります。発症初期には、頸椎カラーと呼ばれる装具を付け、首の運動を制限する治療法もあります。頸椎の牽引療法も効果的なことがありますが。外来での牽引は回数や時間の制限があるので、入院してベッド上で牽引を持続して行う場合もあります。しかし牽引で逆に腕の痛みが強まることがあるので、こういう場合は牽引は中止します。
日常生活で気をつけることで、症状はかなり改善することができます。姿勢を正し、同一姿勢を長時間続けないように気を付けます。また、肩や首の筋力を鍛えるために、体操やストレッチをする習慣をつけるようにしましょう。
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