海岸付近の樹林周辺に生息するアゲハチョウの仲間。ジャコウアゲハの近縁種です。
前翅長は47mm〜51mmになります。色彩・斑紋は雌雄ほとんど同じです。雌は雄に比べ羽形が幅広く、前翅の形の差が目立ちます。後翅中央に白色斑紋があり、亜外縁に並ぶ斑紋列は裏側で鮮明な桃赤色になります。腹部には赤色毛があります。シロオビアゲハの白斑を持つ雌に良く似ています。
多化性です。ほぼ通年、成虫を見ることができます。
幼虫の食草はウマノスズクサ科のコウシュンウマノスズクサ、リュウキュウウマノスズクサの葉や若い茎を食べます。
1968年に八重山諸島で相次いで記録され、その後、周辺諸島と宮古諸島での定着が確認されています。日本産は台湾産と同じ標記の亜種に属します。 |