クロヤマアリ

[和名・種類]

クロヤマアリ

[学名]

Formica japonica

[英名]

Ant

[名前の由来]

黒山蟻。

[分布]

北海道〜沖縄

[科名]

[体色]

[時期]

３月・４月・５月・６月・７月・８月・９月・１０月・１１月

[特徴・解説]

　住宅地などで日当たりの良い場所に、もっとも普通に生息するアリの仲間。
　大きさは4mm〜6mmになります。体は黒褐色で、光沢に富んだ灰褐色の軟毛を密生し、少し剛毛が混生します。頭部は卵形で、触覚が長い。女王アリは、約10mmになります。
　幼虫はうじ虫形をしています。
　越冬形態は成虫です。
　食べ物は、花の蜜、落果、アブラムシの出す蜜などを集めて食べます。アブラムシの尻を触覚で刺激し、蜜を出させます。これはアブラムシにとっても排泄を順調に行わせる刺激となり、利点となっています。液体の食物は、腹の中にある「そのう」という袋に溜めて巣に持ち帰ります。活動的なアリで、精力的にエサ集めをします。
　生活型は、卵→幼虫→さなぎ→成虫の完全変態を行います。羽蟻は7月〜8月に飛び出します。
　巣は、深く枝分かれした巣を地中深くまで作ります。乾いた日当たりの良い場所に巣を作ります。

[観察・感想]

　クロヤマアリの成虫の写真です。
　ベンチに座ってパンやおにぎりを食べていたんだけど、足元を見てみたら、食べこぼしたパンを運んでいるアリを発見。食事をしながらその行き先を眺めていたら、すぐ近くにアリの巣がありましたー。たくさんのアリが忙しく、出たり入ったり、歌ったり踊ったり・・・
　アリって地味だし、小さいし、写真を撮影するほどの昆虫でもないよなーとか思いつつ、写真を撮りました。何枚か写真を撮りましたが、忙しく動き回っているので、被写体ブレばかりで。いざ撮影してみると、アリの写真の撮影って難しいんだなー。
　クロヤマアリは、ヤマアリという名前が付きますが、アリの仲間では、もっとも普通に生息するアリです。人家近くでも、普通に見かけることができるアリです。日本を代表するアリですが、外来種のアルゼンチンアリが浸入している地域では、クロヤマアリですら駆逐されてしまっていることも多いほどです。神奈川県では横浜市でアルゼンチンアリが生息していますが、三浦半島の自宅でもアルゼンチンアリを発見したので驚きました。
　動きが早いし、いてはならない外来種だし、写真を撮っている時間すらなかったー。大急ぎで潰してしまいました(^^ゞ

[写真撮影]

2008年06月19日