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ウチワヤンマの成虫


ウチワヤンマの成虫

[和名・種類]

ウチワヤンマ

[学名]

Sinictinogomphus clavatus

[英名]

Golden flangetail

[名前の由来]

団扇やんま。
別名、クルマトンボ、クルマヤンマ。

[分布]

本州〜九州

[科名]

トンボ目サナエトンボ科

[体色]

黒と黄緑色

[時期]

5月・6月・7月・8月・9月

[特徴・生態]

 平地や丘陵地の深くて大きな湖沼、湖などに生息するサナエトンボの仲間。
 大きさは77mm〜85mm、後翅長は約45mmになります。腹部第8節に、扇状の付属物があります。扇状物の内方に黄色紋があります。
 食べ物は、他の昆虫を捕らえて食べます。
 幼虫は、やや扁平でペン先のような形をしたヤゴです。腹先に尾(えら)がありません。泥質でやや汚れた深い水底で生活します。
 生活型は、卵→幼虫→成虫の不完全変態(半変体)を行います。卵の期間は1週間〜2週間で、幼虫で1年間〜2年間すごします。
 越冬形態は、幼虫です。
 産卵形態は、単独でホバリングしながら、水面の浮遊物を腹端で打って産卵します。雄は雌を見つけるとすぐに交尾し、そのまま産卵場所まで移動し、しばらくその上を旋回して雌を放します。雌が産卵している間は、雄が上空を飛んで警戒しています。卵は粘りのある糸で繋がっており、水中に落ちると植物などに絡みつきます。
 成熟したオスは縄張りを持ち、水辺の枝先などに静止していることが多いです。静止するときは、前脚を複眼のわきにたたんで、中脚と後脚で枝などに捕まります。

[観察・感想]

 なにやら奇妙奇天烈な形をしたトンボを発見した。もしやこれは、新種発見なのではないか、もし新種だったらソライロトンボと名付けようなどと思っていた。そしたら、係りの者の昆虫博士がウチワヤンマだと教えてくれました。う〜ん、聞いたこともない名前の昆虫だー。
 しっぽのところに、丸いのが付いているので、すぐに見分けが付くと思います。空中での飛翔を安定させるため、垂直尾翼のような働きをしているのかな?
 もしかしたら、もう二度と写真を撮る機会がないかもしれないトンボ、ウチワヤンマ。綺麗に写真が撮れて良かったです(^ω^)

[写真撮影]

2007年07月19日

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