平地や丘陵地の深くて大きな湖沼、湖などに生息するサナエトンボの仲間。
大きさは77mm〜85mm、後翅長は約45mmになります。腹部第8節に、扇状の付属物があります。扇状物の内方に黄色紋があります。
食べ物は、他の昆虫を捕らえて食べます。
幼虫は、やや扁平でペン先のような形をしたヤゴです。腹先に尾(えら)がありません。泥質でやや汚れた深い水底で生活します。
生活型は、卵→幼虫→成虫の不完全変態(半変体)を行います。卵の期間は1週間〜2週間で、幼虫で1年間〜2年間すごします。
越冬形態は、幼虫です。
産卵形態は、単独でホバリングしながら、水面の浮遊物を腹端で打って産卵します。雄は雌を見つけるとすぐに交尾し、そのまま産卵場所まで移動し、しばらくその上を旋回して雌を放します。雌が産卵している間は、雄が上空を飛んで警戒しています。卵は粘りのある糸で繋がっており、水中に落ちると植物などに絡みつきます。
成熟したオスは縄張りを持ち、水辺の枝先などに静止していることが多いです。静止するときは、前脚を複眼のわきにたたんで、中脚と後脚で枝などに捕まります。 |