平地から山地の林内に生息する、もっとも普通に見かけるシデムシの仲間。
体長は約23mmになり、扁平です。触覚は黒褐色で、末端の4節は膨大で、うち3節は光沢がありません。上唇の前縁はえぐられます。前胸背は点刻を密布し、中央はやや平滑で、中央に浅い縦溝があります。上翅には4条の縦隆があり、第3条は短く、第4条は太いがメスでは弱くなります。肢および体下は黒色です。
幼虫はワラジムシ形で、平べったい形をしています。モンシデムシやクロシデムシのように、親虫が子育てをすることはありません。
越冬形態は成虫です。
幼虫も成虫と同様に、動物・昆虫・ミミズの死体、糞を食べます。昼行性で、落ち葉の下など地面を這うように移動し、動物が死ぬとすぐに集まり、動物の死体や糞に群がって食べ、土に戻す役目を果たしています。
生活型は、卵→幼虫→さなぎ→成虫の完全変態を行います。越冬した成虫が4月〜7月に土中に1個ずつ産卵し、孵化した幼虫は8月末頃までに成虫になります。羽化は土中で行います。
ヒラタシデムシ、ホソヒラタシデムシに良く似ています。豊かな森ほど、多くの種類が生息しています。 |