平地や低い山地に生息するドロバチの仲間。
体長は20mm〜30mmになります。体は黒色で、灰褐色の微毛に覆われ、腹部は光線の具合によってビロード状の光沢を表します。斑紋は橙黄色で、時に後胸背板の黄紋を消失します。翅はやや暗褐色を帯び、前翅の中室は黄褐色です。オスの頭楯は黄色で、メスの頭楯は橙黄色です。肢は黒色で、褐色部が多いです。オスの触角の先端は、鉤状にはなりません。
幼虫はうじ虫形です。
越冬形態は幼虫です。幼虫は親が巣に用意した、チョウやガの毛の少ない幼虫を食べて成長します。
成虫はチョウやガの幼虫を狩るほか、花の蜜なども食べます。
卵→幼虫→さなぎ→成虫の完全変態を行います。
木の枝、壁、墓石などに、粘土で球形や楕円形の巣を作ります。粘土で5個〜10数個の幼虫室を持つ巣を作り、全体をさらにもう一層の粗い砂の壁で覆います。二重に覆うのは、巣を丈夫にするためではなく、中の幼虫を寄生バチから守るためです。
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