沿岸地域に多く生息する、タテハチョウの仲間。
前翅長は38mm〜45mmになります。翅表の地色は明るい橙色で、雌雄共に後翅表面には黒褐色のふち取りがあります。メスの前翅咲き半分は紫黒色で、その中に白色の斑紋があります。
夏眠せず、多化性です。
幼虫はトゲトゲしい毛虫です。体長は約30mmになり、黒色の体の背に1本の赤い筋が縦に入ります。分岐する棘状の突起が各節に6本ずつあり、体の前半部では黒色で、後半部は根元が赤色で先端は黒色です。
越冬形態は幼虫やさなぎです。
幼虫の食草はスミレ科の植物です。
生活型は卵→幼虫→さなぎ→成虫の完全変態を行います。
メスは南西諸島に生息するカバマダラ類に擬態しています。日本で唯一の亜熱帯系ヒョウモンで、分布域は温暖化によって関東地方まで広げています。
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