渓流沿いの林縁などに生息するタテハチョウの仲間。
前翅長は約30mmになります。翅は白色〜乳白色の地色を持ち、縦横に暗色線が交叉した地図模様が出現します。
幼虫はツノを持ち、変わった形のイモムシです。
越冬形態は成虫です。
幼虫の食草はクワ科のイヌビワなどの葉を食べます。成虫は葉上には翅を開いて止まり、雄は路上で吸水するのを良く見かけます。
生活型は卵→幼虫→さなぎ→成虫の完全変態を行います。多化性です。発生回数は南に向かうに従って増加し、八重山諸島では年6回〜7回発生します。夏型雄は前翅端が著しく黒くなります。秋型の雌雄は黒色部の発達が弱く、斑紋からの性別の区別は困難です。
日本産は標記の亜種に一括されます。日本には近似種はいないので、識別は容易です。
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