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タテハモドキの成虫


タテハモドキ
[和名・種類]

タテハモドキ

[学名]

Junonia almana

[英名]

Peacock pansy

[名前の由来]

立羽擬蝶。タテハチョウ(ヒオドシチョウ)に似ていることから。

[分布]

九州南部以南

[科名]

チョウ目タテハチョウ科

[体色]

橙色

[時期]

5月・6月・7月・8月・9月・10月・11月・12月

[特徴・生態]

 海岸付近の崖地、荒地、耕作地、草地などに生息するタテハチョウの仲間。
 前翅長は約28mm、翅表の地色は橙色で、前後翅に2個ずつ大小の眼状紋があります。夏型の裏面は、黄褐色の地色に眼状紋を持ちますが、秋型では地色が黒色を帯び褐色になり、眼状紋はなくなり、翅形も変化します。雌雄の差はありません。
 幼虫は、黒色の毛虫です。
 越冬形態は、成虫です。
 食べ物は、幼虫ではクマツヅラ科のイワダレソウ、キツネノマゴ科のオギノツメ、ゴマノハグサ科のスズメノトウガラシの葉を食べます。成虫では、花の蜜や、落ちた果実の汁を吸います。
 生活型は、卵→幼虫→さなぎ→成虫の、完全変態を行います。産卵は、食草の近くの他の植物や落ち葉に産卵します。発生回数は、年6回です。

[観察・感想]

 タテハモドキの成虫の写真です。
 目玉模様が特徴的な蝶です。目玉模様最強の昆虫の一種なのではないでしょうか。光沢のあるつややかな目玉模様に見えますが、実際には鱗粉で粉っぽい感じになっています。でも野鳥から見ると、目玉がピカピカと光っているように見えるんだろうなー。
 蝶が目玉模様を持つことから、鳥よけグッズとして、目玉模様の風船とかCDとか、ベランダにぶら下げていたりしますよね。どれだけ効果があるのか、良くわかんないけど。
 タテハモドキは南方系のタテハチョウです。三浦半島には、残念ながら生息していません。地球温暖化によって少しずつ分布範囲を広げています。九州南部では生息していなかったんですが、現在では九州南部に土着しています。まだ九州北部にまでは、分布域を広げていないみたいです。
 太陽の活動を考えると、そろそろ氷河期になっていてもいいはずなんですが。温暖化ガスの影響で、地球の平均気温は上昇しています。このまま上昇を続けてしまうんですかねー。

[写真撮影]

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