低地、丘陵地の森林周辺に生息する、タテハチョウの仲間。
前翅長は23mm〜31mmになります。翅表の地色は黒色、翅裏の地色は暗いチョコレート色です。表裏に3本の白帯があり、前翅中室の白帯は1本の状によって2つに分断されます。オスは後翅表前縁部の黒色部が、光沢を持ち、色薄いです。メスは翅の形が丸みを帯びます。
幼虫は、芋虫形です。枯れ葉に擬態しています。
越冬形態は、終齢幼虫です。越冬後、何も食べずにそのままさなぎになります。
食べ物は、幼虫はマメ科のクズやハギ、フジの葉を食べます。他のもクロウメモドキ科のクロツバラ、ニレ科のケヤキやハルニレ、アオギリ科のアオギリなども食べます。成虫は花の蜜を吸います。
生活型は、卵→幼虫→さなぎ→成虫の、完全変態を行います。年1回〜3回、発生します。
飛び方に特徴があり、羽ばたいた後に、静止してから滑空し、ダンスを踊っているように見えます。ミスジチョウの仲間では、もっとも普通に見られる種です。コミスジとリュウキュウミスジは、前翅基部から発する中室の白帯が中室端で2つに分割される点で、他のミスジ類と区別されます。
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