平地から低山地の池沼、湿地、湿原、水田などに生息するトンボの仲間。林の縁などのやや暗い場所を好む性質があります。
大きさは35mm〜41mmになります。黄色い顔面に、まゆ状の黒いすじが入ります。成熟した雄は、水辺の枝先などに止まって雌を待ちます。雌には、翅が無色のものと、黒褐色のものとがあります。また、成熟すると体色が橙褐色になるものと、赤色になるものがいます。
食べ物は、ほかの昆虫などを捕らえて食べます。
幼虫は、楕円形のヤゴです。腹先に尾(えら)がありません。
生活型は、卵→幼虫→成虫の不完全変態(半変態)を行います。
越冬形態は、卵で越冬します。
産卵形態は、雌雄が連結した状態のまま、産卵します。水ぎわの湿った泥上を連続的に打って産卵します。羽化した個体は、水辺から離れた林に移動して生活します。成熟すると水辺に戻り、縄張りを確保します。交尾は水辺の植物の上で行いますが、交尾の姿勢のまま何度も場所を変えることもあります。 |