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 クロキシタアツバの幼虫

クロキシタアツバの成虫

[和名・種類] クロキシタアツバ
[学名] Hypena trigonalis
[英名] -
[名前の由来] 黒黄下厚羽蛾。
[分布] 日本各地、朝鮮半島・中国
[科名] チョウ目ヤガ科
[体色] 暗紫灰色
[時期] 4月・5月・6月・8月・9月
[特徴・生態]  山地、浅い山地などに普通に生息するヤガの仲間。
 前翅長は14mm〜17mmになります。前翅は暗紫灰色で、外横線の内側は濃色になります。腹部背面は暗灰黄色です。後翅は幅広く黄色で、外縁部は黒くぼかされています。
 幼虫は、イモムシ形です。体長は約22mmになり、円筒形で、前後に向かってやや細くなります。第3腹環節の腹脚を欠き、シャクトリムシのように歩きます。体色は淡緑色で、前後両端はやや黄色を帯びます。頭部に数個の黒紋があり、刺毛の根元は黒色に突起します。
 越冬形態は、さなぎです。
 食べ物は、幼虫ではイラクサ科のヤブマオやカラムシの葉を食べます。
 生活型は、卵→幼虫→さなぎ→成虫の、完全変態を行います。
 タイワンキシタアツバに似た姿をしています。
[レポート]  クロキシタアツバの幼虫の写真です。
 クロキシタアツバの幼虫は、緑色っぽいものと、黒色っぽいものとがあります。私が出会ったのは、緑色タイプのクロキシタアツバの幼虫です。
 クロキシタアツバに良く似た幼虫は、とてもたくさんいるのですが。どんな植物の葉を食べていたのかで、ある程度の見分けがつくんじゃないかなーと思います。私自身、幼虫の外見では見分けができず、幼虫の食草から調べていき、クロキシタアツバの幼虫だとわかりました。この写真では、イラクサ科のヤブマオの葉を食べていました。
 この他にも幼虫がいたのですが、写真が撮れたのはこの写真だけ。身体の表面に毛が生えていたので、毒があったらヤダなーと思って、すぐに写真撮影を諦めてしまいました。やっぱりどうしても、昆虫は苦手なんですよ・・・。どんなに苦労して写真を撮っても、昆虫そのものが気持ち悪いので、気持ち悪くしか映らないし・・・
 クロキシタアツバって、変わった和名の持ち主ですよね。なんで、黒黄なのかとか、下なのかとか、厚羽なのかとか、漢名の由来がさっぱりわかりません。
[写真撮影] 2008年07月30日
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