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 シロウリガイ

シロウリガイ

[名前・種類] シロウリガイ
[学名] Calyptogena soyoae
[英名] Deep sea cold seep clam
[名前の由来] 白瓜貝。全体に黄色みがかった白色をしていて腹側が少しくぼんだウリのような形をしていることから。
[分布] 硫化水素、メタン、炭化水素などむ熱水が湧き上がる深海底
[科名] ハマグリ目オトヒメハマグリ科
[特徴・生態]  約5年〜10年で殻の長さが約10cm、重さが約200gにもなる大型の二枚貝です。
 胃や腸などの消化器官は退化し、代わりにエラが大きく発達しています。そのエラには、硫化水素を酸化してエネルギーを得るイオウバクテリアなどの化学合成細菌が共生しています。 エラから取りこんだ硫化水素を共生細菌に渡し、細菌が作った有機物を食べています。
 しかし、硫化水素は普通の動物にとっては猛毒です。酸素がなかった原始の海の時代から巧みに進化して、一億年もの間、生きのびてきたシロウリガイは、「生きた化石」と呼ばれています。
 日本でシロウリガイ類が発見されたのは1938年です。約400万年前に堆積した新潟油田にある地層から発見されました。約440万年前の池子層から発見されたのは、1954年です。
 相模湾初島沖の生息環境は、池子層で観察できます。昔の相模湾にあった火山の裾野で、地底地滑りに巻き込まれた水深1000m付近のシロウリガイコミュニティは、海底谷を流れ下り、2000m〜3000mの深海でスランプ性堆積物となりました。シロウリガイ類の化石と、池子層の地質構造は、このようにして作られました。
[感想]  密集するシロウリガイの化石です。この写真のシロウリガイは、逗子市池子から造成工事中に発掘されたものです。池子層の中で見付かった、およそ440万年前のものです。三浦半島の増立を物語る貴重な標本です。
 深海底から染み出すメタンに依存する科学合成動物です。地球を食べる「生きている化石」とも呼ばれています。シロウリガイの仲間は、相模湾の水深1000m〜1500mの海底に群生しています。
 記念に触ってきましたが、もしかして触っちゃいけなかったのかな?っていうか、そもそも写真を撮っちゃいけなかったのかな?ただ、盗ったり、持ち帰ったりはしませんよ(^^;)
[写真撮影] 2007年09月26日
[関連ページ]
横須賀市自然人文博物館
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