打ち上げられたチャイロキヌタガイの写真です。
タカラガイの仲間としては、普通に見付けられる種類になります。三浦半島で見付けられるタカラガイとしては、圧倒的に多いのがメダカラガイ。その次に多いのが、チャイロキヌタガイになります。メダカラガイに比べると、貝殻の質が薄くて、点々模様もないし、裏側の歯の部分も小さいので、上品な感じがします。メダカラガイよりも、チャイロキヌタガイの方が綺麗なんじゃないかなって思っています。
この写真のチャイロキヌタガイは、海水に濡れているのでピカピカと艶があって光っています。でも、打ち上げられたチャイロキヌタガイのほとんどは、波に洗われて表面が削られてしまうので、艶もなくなってしまいます。
貝殻って、標本を作ったとしても、時間が経つと退色してしまうんですよ。なぜか良くわかりませんが、カルシウム分が酸化してしまうのかな?紫外線に当たると、退色してしまうのかな?塩分をしっかり抜いても、時間が経つと表面には粉が吹いてしまうし。綺麗な状態のまま保存するには、表面に艶出し塗料を塗るしかないのかなーって気がします。ちなみに貝殻の汚れ取りは、漂白剤を使っています。完全に邪道な標本作成者です(^^ゞ
|