ハナマルユキ

[和名・種類]

ハナマルユキ

[学名]

Cypraea caputserpentis

[英名]

Serpent's head cowry

[名前の由来]

花丸雪。
別名、ハナマルユキダカラ（花丸雪宝）。

[分布]

房総半島以南、インド洋・太平洋

[科名]

巻貝綱（腹足綱 ）ニナ目（中腹足目）タカラガイ科

[特徴・生態]

　外洋に面した、潮間帯〜水深20mの岩礁に生息するタカラガイの仲間。
　殻高は約3.5cm、殻幅は約2.5cm、背腹径は約1.7cmの卵円形になります。質は厚くて硬いです。平滑で光沢が強く、背は褐色地に小さな白い斑紋が多数あり、両側の滑層は濃褐色で張り出しています。前後端は白色を帯びます。腹面は平らで、狭い殻口の方へ色が薄くなり、内外唇に14個〜17個の歯があります。
　未成殻では、殻は薄く小さい螺層があり、殻口は広く、外見は成貝と著しく異なります。色は淡い褐色で、中央にやや濃い色の帯があります。
　死殻が擦り減ると、背面中央の小白斑紋は消え、紫色の層が出ます。
　付着藻類などを食べます。
　艶があり美しいため、コレクションや工芸品に使用されます。

[観察・感想]

　三浦半島ではとってもめずらしいタカラガイを発見しました。調べてみたところ、ハナマルユキと判明。図鑑に掲載されていたハナマルユキの写真と、実際に見付けたハナマルユキの貝殻とではだいぶ違いますが、生息環境によって形が変化するようです。南方系の物ほど、周縁部が張り出すようです。三浦半島近辺ではハナマルユキが生息できる北限付近になっているので、形が違うんだと思います。
　地域によっては、このハナマルユキが普通に見られるタカラガイの場所もあるみたいですねー。羨ましいなぁー、地元の三浦半島では丸1日探して、1個見付けられればラッキーな感じなんですけどねー。
　三浦半島で拾えるタカラガイの中では、トップクラスに貴重な種類です。

[写真撮影]

2008年01月09日