海岸近くの林に生える、常緑高木。
高さ10m〜15mになります。樹皮は、葉痕が波状の環状紋になって残り、古くなると縦に深い溝ができます。
葉は直径約1mの円形で、掌状に中裂〜深裂し、裂片はさらに中裂し、先端は折れ曲がります。葉柄は長さ約1mで、断面は三角形で、縁には刺があります。
葉の基部から、長さ約1mの円錐花序を出し、黄白色の小さな花を多数つけます。花は両生で、長さ約4mmで、特有の臭気があります。花弁は3個、卵形で平開しません。雄しべは6個、雌しべは1個です。
果実は、長さ1.5cm〜1.8cmの楕円形の核果です。熟すと、青黒色になります。
公園樹として、植栽されます。葉は、笠や扇などの材料になります。沖縄ではクバと呼ばれ、古くから祭具や建築材などさまざまな用途の材料に使われました。
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