ヤシといえば、南国をイメージする通り、世界中の熱帯地方に分布しています。日本にも自生するシュロが、世界でも最北端に生息するヤシ科の植物です。
日本では園芸品種として育てることが多いですが、熱帯では、イネ科に劣らない重要な植物であり、食用のほかにも、建築材料として使われています。
生態もさまざまで、数十の属に分類され、1200種以上があります。ココヤシのように海流によって果実が運ばれ、世界各地の熱帯地方に分布するものや、アフィリカ東部のセーシェル諸島中の一島にしか分布しないフタゴヤシもあります。ダイオウヤシのように高さ40m以上のものもあるかと思えば、ニッパヤシのように地上茎を持たないものもあります。
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