[名前・種類] |
ツバキ |
[学名] |
Camellia |
[英名] |
Camellia |
[名前の由来] |
椿。葉の特徴から艶葉木(つやはき)、厚葉木(あつはき)、寿葉木(つばき)などから転訛したとされています。 |
[分布] |
本州以南 |
[科名] |
ツバキ科ツバキ属 |
[花色] |
紅色・白色 |
[花期] |
11月・12月・2月・3月・4月 |
[特徴・解説] |
高さ5m〜6mになる常緑高木です。ツバキ属の総称ですが、ヤブツバキを単にツバキと呼ぶこともあります。
樹形は太い枝が多く、一般に円錐形になります。樹皮は灰白色で滑らかです。
葉は柄が短く楕円形です。濃緑色で光沢があり、細かい鋸歯があります。
花は、早咲き、普通、遅咲きがあり、早咲きでは11月から、遅咲きでは5月頃に咲きます。野生種の花は紅色で、花弁は5枚〜9枚です。ヤブツバキは基部が癒合して、白色の花色の雄しべと合着しています。ユキツバキは花弁の癒合している部分が短く、雄しべは筒状にならずに開き、花糸は黄色です。
園芸品種の花色は、白色〜濃紅色、また白色と紅色のたて絞りや斑紋が入ったものがあります。花型も一重、半八重、八重、千重、牡丹咲き、獅子咲き、二段咲き、唐子咲き、抱え咲きなどがあります。ヒゴツバキ(肥後椿)は雄しべの配列がウメの花に似た一重咲きの地方的な品種群です。半開小輪の侘助(わびすけ)、花に芳香のある有楽(うらく)・太郎冠者は、系統のはっきりしない園芸品種です。
日本国内では、海岸地方に分布するヤブツバキと、積雪地帯の山中に分布するユキツバキの2系統あります。また、両者の交雑によって生じたとみられるユキバタツバキがあり、花が八重化しやすく多くの園芸品種が作られました。
日本の代表的な花木で、500種以上の園芸品種があります。外国で異種間交配によって作出された品種も多くあります。庭木として世界各地で植栽されています。観賞用のほかにも、種子から椿油と採ったり、材を折尺、楽器、農具などに利用されます。
増やし方は実生で増やすことができますが、園芸品種では挿し木、接ぎ木が一般的です。成長が遅く、土質はさほど選ばず、肥沃な半日陰が向いています。 |
[感想] |
一般的にはヤブツバキのことを単にツバキと呼びますが、野生種のヤブツバキと、園芸種のツバキを同種として掲載するのは無理があるかなーと思って・・・。特にツバキは、園芸品種が多いし。そこで便宜的に、野生種はヤブツバキとして掲載して、園芸種は単にツバキとして掲載することにしました。いわゆる苦肉の策ってやつですかね(^^;)
ツバキは野生種と園芸種とを分類して掲載するのに、なぜかサザンカは一緒に掲載していたりもするんだけど。ツツジに至っては、種の同定すらテキトーだったりします。野性のツツジなんて、そうそう見かけないからなー。
図鑑を作っていると、野生種と園芸種をどう掲載していくかで、限界を感じることが多々あります。身近で見かけることができる樹木って、普通は園芸種だしなぁ〜・・・ |
[写真撮影] |
2008年02月29日 |
[関連ページ] |
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