スイセン

[和名・種類]

スイセン

[学名]

Narcissus tazetta var. chinensis

[英名]

Narcissus

[名前の由来]

水仙。漢名の水仙を音読みしたもの。

[分布]

関東地方以西の本州〜九州

[科名]

ヒガンバナ科スイセン属

[花色]

白色（花：黄色に掲載）

[花期]

１月・２月・３月・４月・１２月

[特徴・解説]

　海岸近くに生える、地中海沿岸産の多年草。古い時代に中国から入ってきたといわれています。ときに海岸沿いに大群生を作りますが、真の自生ではありません。
　地中の鱗茎は黒い外皮に包まれた卵状球形です。冬に葉の間から花茎を伸ばして、高さ20cm〜40cmになります。
　先に良い香りのする白色の花を5個〜7個つけ、中央にラッパ状の黄色の副花冠が目立ちます。オシベは花筒の上部に3個、下部に3個つき、花糸はごく短いです。
　秋に発芽し、葉は長さ20cm〜40cmの線形で、粉白を帯びます。
　果実はできません。
　観賞用に栽培もされえますが、有毒植物ですので注意しましょう。福井県の花に指定されています。静岡県爪木崎、福井県越前海岸はスイセンの名所となっています。40種ほどの原種があり、そこから交配改良され、数多くの園芸品種があります。

[観察・感想]

　黄花のスイセンの写真です。
　海岸沿いに生えるスイセンですが、こちらの黄花のスイセンは園芸種のスイセンになります。園芸種では花の大きなもの、小さなもの、黄色のもの、真っ白のものなど、さまざまな種類のスイセンがあります。八重咲きのスイセンもあるくらいです。海岸沿いで見られるスイセンですが、ほとんどのものは園芸種だったり、観光用や観賞用として植え付けられたものだったりします。
　この写真は野比海岸で撮影しましたが、最近は野比海岸でスイセンを植え付ける活動が行われているみたいです。海岸沿いの公園や道路に、スイセンロードを作るのが目的なのかなー。台風で流出してしまったり、頻繁に工事が行われている場所なので、なかなか定着しないみたいです。スイセンじゃなくて、ヒガンバナの方がインパクトがあって良かったんじゃないかなーって思います。
　人によっては、水栽培で育てたりしちゃう人もいるみたいです。と言いつつ、自分も水栽培でスイセンを育てたことがあったりします。クロッカス用の水栽培のビンを使って、スイセンを育ててみました。クロッカスやヒヤシンスはうまくできましたが、スイセンはうまくいきませんでした。水の管理とか難しいみたいです。

[写真撮影]

2009年03月17日