[和名・種類] |
ヤエベニシダレ |
[学名] |
Prunus pendula cv. Plena-rosea |
[英名] |
Weeping Japanese Cherry |
[名前の由来] |
八重紅枝垂。八重咲きのシダレザクラのこと。 |
[分布] |
園芸品種 |
[科名] |
バラ科サクラ属 |
[花色] |
淡紅色 |
[花期] |
3月・4月 |
[特徴・解説] |
エドヒガン系の園芸品種です。
高さ15m〜20m、直径1mになる落葉高木。樹皮は暗灰褐色で、縦に浅く裂けます。新枝は灰褐色で小さな皮目が多く、軟毛が生え、細い枝が枝垂れます。
花芽は長さ4mm〜5mmの長卵形です。葉芽はほっそりとしています。
葉は互生し、葉身は長さ6cm〜12cm、幅3cm〜5cmの長楕円形〜狭倒卵形です。先端は尖り、基部は広いくさび形、縁には鋭い重鋸歯があります。葉柄は長さ2cm〜2.7cm、上向きの毛が密生します。蜜腺は普通は葉身の基部に付きますが、葉柄の上端に付くものもあり、蜜腺のないものもあります。
花は淡紅色で、葉が展開する前に咲き、シダレザクラより花色が濃い品種になります。花弁は変異が多く個体によって形、色、大きさが異なり、数は多く15個〜20個、まれに30個くらいのものもあります。萼筒は紅紫色で丸く膨らみ、上部がくびれた壺形です。花柄は長さ1cm〜1.4cmで、萼と花柄には開出毛が密生します。
果実は直径約1cmの球形の核果です。5月〜6月に黒紫色に熟します。
枝が枝垂れる原因について、これまでは枝の上側と下側の成長速度の違いによって起こると考えられてきました。しかし最近の研究で、枝や葉の成長速度が枝垂れない種類より速いため、自重によって枝が垂れ下がり、その後、木質化が起こり、枝垂れが固定されるということが判明しました。観賞用に公園樹や記念樹として栽培されます。 |
[感想] |
枝垂れ桜のヤエベニシダレ。枝垂れ桜の中でも、八重咲きの品種をヤエベニシダレと呼ぶみたいです。花びらの色も、少しピンク色が濃いみたいです。私が植物観察をするエリアでは、一重咲きのシダレザクラよりも、こちらのヤエベニシダレの方が多いみたいです。最近は、ヤエベニシダレの方が色鮮やかで花も立派だから、人気があるのかな?
やっぱりサクラの花期は短いですね。すでに花の時期は終わりに近付いているようです。ほとんどの枝では、花が終わっていました。残り少なくなった桜の花の写真を撮影しました。写真ではたくさん花が咲いている部分を撮影しているので、満開の桜のように見えますが。実際にはほとんど咲き終わって、花びらが散っちゃってるんですよ。
サクラの種類はたくさんあるので、今までは図鑑にはあまり掲載しませんでした。自分自身、サクラの見分けには自信がなかったので・・・。間違ったまま掲載するのは恥ずかしいなーとか思ったり。写真を撮ってもそのままお蔵入りしてしまうことがほとんどだったんですが、最近は掲載するようにしています。もし間違っていたら、きっと誰か親切な人が教えてくれるはず。 |
[写真撮影] |
2008年04月13日 |
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