[和名・種類] |
ハクサイ |
[学名] |
Brassica rapa var. glabra |
[英名] |
Chinese cabbage |
[名前の由来] |
白菜。 |
[分布] |
地中海地方原産 |
[科名] |
アブラナ科アブラナ属 |
[花色] |
黄色 |
[花期] |
4月・5月 |
[特徴・解説] |
冷涼な気候を好む一年草〜越年草の野菜。
倒卵形の淡黄緑色をした大形根出葉を多数出し、高さは約40cmになります。葉には結球性、半結球性、不結球性のものがあり、普通は結球性のものをハクサイと呼びます。葉は繊維が少なく、冬の漬物に重用される他、生食、煮食もされます。外側の葉の方が栄養価が高くなります。
春になると高さ約1mの花茎を出し、先端に淡黄色の小花をつけます。強い交雑性があり、近縁他種の花粉で受粉し交雑種を作りやすい特徴を持ちます。
果実はさや状で、褐色ないし黒色の種子が多数あります。
中国で古くから栽培・改良され、日本へは明治時代初期に政府によって本格導入されました。
育て方で大切になるのは種蒔きの時期で、早すぎると病害虫の被害に遭い、遅すぎると結球しなくなります。種袋に記載された種蒔き時期を守りましょう。種蒔き後、3日〜4日で発芽し、1週間後に1回目の間引きを行い、2週間後に2回目の間引きを行います。害虫が付きやすいためこまめに駆除し、肥料もやや多めに与えます。ミニハクサイが家庭菜園向きです。 |
[感想] |
白菜の花の写真。完全に菜の花です。花だけで白菜を見分けるのは、まず不可能です。
白菜も含め、アブラナ科の野菜は交雑しやすい特徴があります。白菜の種子を収穫したつもりが、育ててみると白菜とは異なる植物が生えてきてしまいます。これは白菜と、他のアブラナ科の野菜とが交雑してしまった結果、起こる現象です。そのため、アブラナ科の野菜を育てる場合、種子を購入することになります。
白菜は江戸時代から日本に何度も渡来していたと言われています。育ててみると見事な白菜に成長しますが、二代目は白菜に育たず普及することはなかったと言われています。日本で白菜が普及したのは、明治時代以降のことです。
鍋物や漬物など、日本に昔からある野菜のイメージがありますが、実は最近になってから普及した野菜のひとつだったりします。 |
[写真撮影] |
2008年04月24日 |
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