川岸の岸壁の割れ目、岩礫地、大雨で増水すると水没して濁流に洗われるような場所に生える落葉低木。
高さは1m〜2mになり、枝先は垂れ下がります。樹皮は暗灰色です。若い枝は褐色で縦にすじがあります。始めは白色の短い軟毛がありますが、のちにほぼ無毛になります。冬芽は長さ1mm〜2mmの卵形で、芽鱗は紅紫色か緑色、芽鱗の縁には白色の微毛が生えます。
葉は互生し、葉身は長さ2cm〜4.5cm、幅5mm〜12mmの狭披針形です。先端は鋭く尖り、基部はくさび形になります。縁には小さな鋭い鋸歯があります。表面は無毛で、裏面は脈上にわずかに軟毛が生えます。葉柄はほとんどありません。秋には黄葉して落葉します。
前年枝に柄のない散形花序を多数つけます。花序には直径約8mmの白色花が2個〜7個付きます。花弁は5個、長さ2mm〜4mmの円形、または広倒卵形です。雄しべは約20個、基部の内側に黄色の蜜腺があります。萼は無毛で、萼片は長さ6mm〜12mmで無毛で、基部には小形の葉が数個付きます。
果実は長さ約3mmの袋果です。5月〜6月に熟します。
日本に自生するものは、栽培品が野生化したとする説もあります。庭木、公園樹、切り花として使用・栽培されます。育て方は日当たりが良く、水はけの良い土を好み、耐寒性があるため寒さには強いです。挿し木、株分けで増やすことができます。
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