地中海沿岸が原産の常緑高木です。
高さ12mになります。樹皮は灰色で、皮目が多いです。新枝は緑色で、紫褐色を帯びます。葉芽は卵形で先端はやや尖ります。花芽は球形で柄があります。
葉は互生し、葉身は長さ7cm〜9cm、幅2cm〜3.5cmの長楕円形〜狭長楕円形です。先端はとがり、基部はくさび形です。固い革質で、縁は波打ちます。葉柄は長さ1cm以下で、赤褐色を帯びます。
雌雄別株で、日本には雌株は少ないです。4月、葉脇に淡黄色の小さな花を集まって咲かせます。花被片は4個、雄花では長さ約3.5mmの楕円形で、雌花はやや小さいです。雄花の雄しべは8個〜12個、雌花には雌しべ1個と仮雄しべ4個あります。雄花の内側の雄しべと、雌花の仮雄しべの両側に黄色の腺体が付きます。
果実は長さ8mm〜10mmの楕円形の液果です。10月に暗紫色に熟します。種子は球形です。
庭木として植栽されます。葉や果実には芳香があり、香料や薬用に利用されます。葉はベイリーフと呼ばれ、生薬や乾燥したものをカレー、シチュー、スープのスパイスにします。日本には明治時代に渡来しました。
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