照葉樹林内、明るい雑木林、植林地などに生える常緑低木。
上部で良く分枝し、高さ2m〜3m、直径約6cmになります。
樹皮は緑色で灰褐色の細い溝があり、横長の皮目があります。老木は灰褐色で、縦に細かく裂けます。若い枝は緑色で無毛で、光沢があります。
葉は対生し、枝の上部に集まってつきます。葉身は長さ8cm〜25cm、幅2cm〜12cmの卵状長楕円形です。先端はとがり、基部は広いくさび形、ふちの上半部に粗い鋸歯があります。質は厚く、表面は深緑色で光沢があります。両面とも無毛で、乾くと黒くなります。
雌雄異株で、前年枝の枝先に円錐花序を出し、紫褐色の小さな花を多数つけます。直径約1cm、花弁は4個、長卵形で先端は鋭くとがります。雄花にはオシベが4個あり、雌花には中央に花柱があります。
果実は長さ1.5cm〜2cmの長楕円形の核果です。12月〜5月に光沢のある赤色に熟します。中に核が1個入っています。果実が長く枝につき、しばしば花と果実が同時に見られます。
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