湿地、草地などに群生する多年草。
葉は長さ30cm〜60cm、幅は0.5cm〜1.2cmで、太い中央脈が目立ちます。
花茎は高さ0.4m〜1mになります。外花被片は長さ約7cmで、中央部に淡黄色の細い斑紋があります。花色は赤紫色、青紫色、白色、淡紅色、これらの絞り、覆輪があり、花型にも八重咲き、獅子咲きなどがあります。
ノハナショウブを改良した園芸種です。園芸植物として古くから愛好され、江戸時代以降に多くの園芸種が作出され、現在では2000種以上の品種が開発されています。江戸郊外堀切の菖蒲園で作られた江戸花菖蒲、江戸花菖蒲を移植して作出された花弁の幅が広く豪華な肥後花菖蒲、花弁が優美に垂れ下がる伊勢花菖蒲の3系統あります。日本の代表的な初夏の園芸植物です。鉢植え、菖蒲田などで観賞用に栽培され、株分けで増やします。
良く似た植物に、アヤメ、カキツバタ、キショウブ、ノハナショウブがあります。園芸種も多く、正確な見分けは難しいです。 |