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クコの花


クコ

[和名・種類]

クコ

[学名]

Lycium chinense

[英名]

Chinese wolfberry, Chinese desert thorn

[名前の由来]

枸杞。中国名『枸杞』を音読みしたもの。

[分布]

日本各地

[科名]

ナス科クコ属

[花色]

淡紫色

[花期]

8月9月10月11月

[特徴・解説]

 日当たりの良い草原、土手、道端、林縁、水辺、湿地、海岸などに生える落葉低木。
 茎は基部から多数分枝し、高さは1m〜2mになります。枝には稜があり、葉腋や枝先に刺があります。刺の基部には、冬芽がつきます。
 葉は互生し、短枝の先端に束生状につきます。葉身は長さ2cm〜4cmの楕円形〜披針形で、先端は鈍く、基部は葉柄に流れます。質は柔らかく、縁は全縁で、両面とも毛はありません。
 花は、短枝の葉腋に、淡紫色の花が1個〜3個つきます。花冠は長さ約1cmの漏斗状で、上部は5裂します。萼は鐘形で、5裂します。
 果実は、長さ約1cmの楕円形の液果です。晩夏から初冬、赤色に熟します。1個の果実に直径2mm〜3mmの扁平な種子が、10個〜20個入っています。
 若葉は食用になります。果実は果実酒になるほか、乾燥させてサラダや炒め物のトッピングに利用されます。また果実は、強壮、解熱の薬用に使用されます。

[観察・感想]

 川沿いなどに生えていることが多いクコですが、僕の住んでいるところでは、なぜか海岸沿いにたくさん自生しています。波や潮風の影響でしょうか、大きくなっても1m程度にしかなりません。海岸の砂浜なので塩分があし、風や波の影響も受けますし、普通の植物が育つには苛酷な環境だと思いますが、なぜかたくさん生えています。
 中華料理でよく使われるクコの実ですが、実がなっているのは見たことがないですねー。海風で落ちちゃうのかな。

[写真撮影]

2005年08月--日

クコ
クコ果実
クコ
クコ花
クコ
クコ果実
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