道端や畑など、人里近くに普通に見られる、北アメリカ原産の1年草。
茎は地面をはって広がり、長さ10cm〜30cmになります。全体に白毛が生え暗紅色を帯び、節から根を出すこともあります。
枝上部の葉のわきに、小型の汚淡紅紫色の杯状花序をつけます。子房には白毛が密に生えます。
葉は対生し、倒卵楕円形で長さ7mm〜10mmになります。縁には鈍い鋸歯があります。形暗緑色で、中央には暗紫色の斑点が目立つ長楕円形です。葉裏は毛が生えます。
果実は卵球形のさく果で、径約2mmになります。下向きにつき、白色の寝た毛が密生します。種子は長さ約0.6mmで、3稜あり、表面にしわがあります。
良く似たニシキソウは、茎が赤味を帯び、葉の斑紋が目立ちません。明治中期に渡来したといわれていますが、在来種のニシキソウを圧倒しています。中国では薬草として、止血や血尿に使われます。
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