山地に普通に生えるつる性落葉樹。
樹皮は灰黒褐色で、円形の皮目があります。つるは右巻きで、他の木などに巻きついて長く伸びます。古いつるには短枝が発達します。
葉は互生し、長い葉柄を持つ3出複葉です。古いつるでは、短枝に集まってつきます。小葉は卵形で、縁に波形のあらい鋸歯があります。
雌雄同株です。総状花序を垂らし、黒紫色の花をつけます。花には花弁はなく、花弁状の萼片が3個あります。花序の先端に雄花が10数個つき、基部側に大型の雌花が1個〜3個つきます。雄花は直径約5mm、オシベ6個、雌花は直径2cm〜4cm、円柱形のメシベが3個〜6個あります。
果実は液果で、長さ約10cmの楕円形です。果皮は厚く、10月に紫色に熟すと縦に裂けます。種子は黒褐色です。
果実はアケビに似て、果肉、果皮に甘味があり食用になります。若芽も山菜として食用になります。つるは細工物に利用されます。
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