シイなどの広葉樹の枯木上に多数群生する小型〜中型の白色腐朽菌。温暖帯以南では普通種です。
子実体は有柄です。柄は側生し、円柱形、またはやや平たく茶褐色〜暗褐色ですが、ときに無柄もあります。
傘は半円形〜腎臓形で薄いです。傘表面は黄褐色〜茶褐色の環紋をあらわしビロード状で、のちに毛が抜け落ちて無毛になります。肉は革質で、白色です。毛被層の下に、褐色の下皮があります。子実体托は管孔状で、孔口は類白色〜黄白色で7個〜8個/1mmで極めて微細です。
近縁種のツヤウチワタケは、初め傘表面に密毛を持つこと、孔口が極めて微細で肉眼ではほとんど見えないこと、分布が温暖帯以南に限定されることなどで区別できます。
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