やぶ、山野、林縁などに生える、つる性の多年草です。
茎はつる状で、無毛で、越冬を繰り返し木質化することもあります。巻きひげで、他物に絡みます。
葉は互生し、円状心形で、浅く3裂〜5裂し、先端は尖ります。表面にはやや短毛があり、濃緑色で、光沢があります。
花は白色で、花冠が5裂し、縁はレース状に細かく裂けます。雄しべ3個は合着し、葯室がS字形に屈曲します。カラスウリに良く似ていますが、裂片の先端が広く、糸状裂片は短いです。夜開性で、夕方から開花し、翌朝の日の出後に閉じます。
果実は長さ7cm〜10cmの球形〜広楕円形です。長さ3cm〜5cmの果柄の先端にぶら下がります。9月〜11月、黄色に熟します。果実はカラスウリより大きく、種子にはカラスウリのような帯はありません。
雌雄異株です。雌株は多数の果実をつけた後、枯死することがあります。
根や種子は、薬用に使用されます。根は大きな塊根となり、デンプンから作る天瓜粉・天花粉(てんかふん)は、あせもに効果があります。果肉は甘味があり、食べることができます。若い果実や若い葉も、食用になります。
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