[和名・種類]
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アサザ
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[学名]
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Nymphoides peltata
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[英名]
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Water fringe, Fringed water lily,
Yellow floating heart
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[名前の由来]
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?菜(くさかんむりに杏)、?菜(くさかんむりに行)、浅沙、阿佐々。朝に花が咲くからなど、諸説あります。
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[分布]
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本州〜九州
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[科名]
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リンドウ科アサザ属
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[花色]
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黄色
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[花期]
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7月・8月・9月
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[特徴・解説]
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池、沼、水路などに生える、多年草の水草。
地下茎は水底の泥の中を長く伸び、太くて長い茎を出します。
葉は長い柄があり、水面に浮かびます。直径5cm〜10cmで、浅い波状鋸歯がある広楕円形〜卵形です。基部は深い心形で、やや楯形に葉柄につきます。裏面は褐紫色を帯びます。
葉腋から花柄を数本出し、水面上に径3cm〜4cmの黄色花を出します。花冠は5深裂し、裂片の先端はへこみ、縁は糸状に細裂します。雄しべは5個、雌しべは1個です。朝に開花し、昼には閉じる一日花です。
果実は狭卵形の刮ハです。種子は扁平で、縁には柱状突起があります。
絶滅危惧種に指定されています。茨城県霞ヶ浦は大群生地として知られていましたが、近年は減少しています。
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[観察・感想]
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アサザの群生の写真です。
絶滅が危惧されている植物のわりには、私の活動範囲内では、見かけることの多い水草です。特定の場所に行かなくても、意外なところで生えているのを見付けます。どこか一ヶ所で生えていると、千切れた破片が流れ着いてくるのかもしれないですね。アサザは種子でも繁殖しますが、ほとんどは地下茎で繁殖するので、千切れた破片からでも生えてくるのかもしれないです。遺伝子を解析すると、数十個程度の株から、別れたものが繁殖しているらしいです。
アサザの生育条件がピタリと一致したのかもしれないですね。水面を覆い尽すかのように、アサザの大群落となっていました。正直言って、自分にとっては驚きの光景でした。アサザは絶滅が危惧されるほどの植物なので、こんなにたくさん生えているなんてって。
貴重な光景を見ることができたのかもしれないです。本当だったら、霞ヶ浦の方まで見に行ったりしないと、こうした光景は見ることができないもかもしれないです。1株、持ち帰って、自宅の水槽に植え付けてみれば良かったなー。
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[写真撮影]
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2008年10月28日
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