[名前] |
ビワ |
[学名] |
Eriobotrya japonica |
[名前の由来] |
枇杷。 |
[分布] |
中国原産説が有力ですが、大分県本匠村、山口県秋芳町、福井県大飯町冠者島などで野生が確認されています。
奈良時代にはビワの記述があるので、古くから日本にあったのは間違いありません。 |
[科名] |
バラ科ビワ属 |
[花色] |
白色 |
[花期] |
11月・12月・1月 |
[特徴] |
石灰岩地に自生し、暖地で果樹として栽培される常緑高木です。
高さは6m〜10mになります。樹皮は灰褐色で、横じわがあります。若い枝には褐色の綿毛が密生します。
葉は互生し、葉身は長さ15cm〜20cmの広倒披針形〜狭倒卵形です。先端はとがり、基部は次第に狭くなって葉柄に続きます。表面は光沢があり、ふちの上半分に鋸歯があります。裏面には褐色の綿毛が密生します。
花は長さ10cm〜20cmの円錐花序に芳香のある小さな花が100個前後付きます。直径約1cm、花弁は白色で5個、花弁の内側の下部、ガク、花序には褐色の綿毛が密生します。
果実は直径3cm〜4cmの広楕円形のナシ状果です。5月〜6月に黄橙色に熟します。果実の頂部には内側に曲がったガク片が残ります。
代表的品種は茂木と田中。育て方は最低気温が−3℃以下になるといころでは寒さの害を受けやすくなります。日当たりが良く、冬に北西の季節風が当たらない緩傾斜地での栽培が適しています。
葉は、打ち身、捻挫、皮膚病に効果があり、種子は杏仁水(ばくち水)の代用として、咳止め、去痰に利用されます。材は弾力があり木目も美しく、クシ、印材、木刀、杖などに利用されます。 |
[感想] |
三浦半島ではビワはそんなに珍しくなく、普通に見かける植物です。人家の庭に植えられているのを見かける機会が多いですね。見かける機会が多いので、ベランダ園芸では育てないんですよ。お店で売られているほど大きな果実はなりませんが、小さい分だけ甘味が凝縮しています。小さいし、汚れてて見た目は悪いんだけど、味は格別です。無人八百屋などでしか手に入りませんが、小さくて汚いビワを見付けたら、ぜひ購入してみてください、美味しいですよ(^^)
それにしても、ビワまでもがバラ科の果物だとは、ちょっと信じられない感じがします。バラ科って実に様々な植物がありますね。 |
[撮影日] |
2006年12月20日 |
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