中国西部〜中央アジア原産の野菜。原産地では宿根草ですが、一年草〜二年草として栽培されます。
茎は根元付近にあり、長さ約1cmです。地下部の鱗茎はほとんど肥大しません。
葉は中空の円筒状で、長さ約60cmになります。表面は平滑で、葉鞘は茎状、もしくは大半が地中にあり白色で柔らかいです。食用にされる部分は、すべて葉になります。
高さ約50cmの花茎を出し、先端に白緑色の6弁花を塊状に密生させます。ネギの花は、一般的に「ネギ坊主」と呼ばれます。
種子は小さく、やや稜があり、黒色で光沢があります。
最新のAPG植物分類体系では、ネギ科ネギ属に分類されています。日本では古く5世紀までには、中国から渡来していたと考えられています。特有の香味を持ち、味噌汁、鍋料理などの野菜や薬味として食用にされます。成長に合わせて、土寄せし日光が当たらないようにして栽培します。旬は冬ですが、現在では一年を通じて市場に流通しています。細長い千住ネギ、太い下仁田ネギ、葉ネギの九条ネギなどの品種が有名です。
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