浄土宗のお寺で、山号を祇園山といいます。
もともとここには尊観上人(そんかんしょうにん)が開いた浄土宗の善導寺(ぜんどうじ)というお寺がありました。
北条政子は亡くなった夫である源頼朝の冥福を祈って、長谷の笹目に願行上人(がんぎょうしょうにん)を開山として長楽寺を建てました。しかし、北条政子の亡き後、兵火に焼かれてしまったため、鎌倉時代末期にここの善導寺に長楽寺を移し、北条政子の法号である安養院を院号にして、それがお寺の名前となりました。
本堂には正面に本尊の阿弥陀如来像が祀られています。その後ろに高さ1.85mの千手観音があります。この千手観音は比企ヶ谷にあった田代寺が火事で焼失したため、こちらに移されたものです。
他にも、毘沙門天、北条政子像、法然上人像、善導大師像、願行上人像、尊観上人像、釈迦如来の誕生像、釈迦如来の涅槃図、「安養院如実妙観大禅定尼」と書かれた北条政子の位牌があります。 |