鎌倉特有のお墓、やぐらです。鎌倉や、その周辺の土地だけに見られるものですが、室町時代以降になると姿を消します。
鎌倉では、まわりの山腹を掘った中世の墓を「やぐら」と呼んでいます。武士や僧侶の供養のために葬ったお墓としての役割を果たしています。土地の狭い鎌倉には、墓所を作るだけの土地を確保することができなかったなどの理由によります。
内部には、五輪塔、宝篋印塔、板碑などが納められているのが普通です。
火葬された骨は、常滑(とこなめ)や瀬戸の壺に入れられることが多いです。
現在は、倉庫や物置に転用されていることもあります。 |