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岩にくりぬかれた横穴。ボクの推測でしかありませんが、古墳時代後期に作られた、横穴古墳だと思います。資料がないので、正確な情報ではありませんが・・・
古墳といえば、大きな前方後円墳を思い浮かべると思いますが、古墳時代も後期になると、こうした岩に穴を掘っただけの簡単な造りをした古墳が急増しました。そういった古墳群のひとつだと思います。
埋葬された人物は、地元の有力者であったり、農業従事者であったりすることがほとんどです。支配階級の人物のお墓ではありません。 |
写真撮影:2007年08月23日 |
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ここで見付けた横穴は、U字型をしているようです。横穴がもうひとつ空いていました。
古墳時代に掘られたものだと思われますが、その後、鎌倉時代前後にも、再びお墓として再利用されるようになりました。この地を納める武者たちのお墓として使われています。鎌倉特有の埋葬方式である「やぐら」の代わりとして、古墳時代に掘られた横穴が使われました。
それからは、五輪塔などが横穴の中に納められるようになります。
史跡として整備されてはいませんが、三浦市内ではこのような横穴古墳がたくさん作られ、現在でも数多くが残っています。 |
写真撮影:2007年08月23日 |
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そして現代では、発掘調査なども終了し、利用価値がなく、ほとんどが倉庫として使われるようになっています(^^;)
海岸の岩礁地帯には、波の浸食と、地震による地盤の隆起によって作られた、海食洞窟がそのまま古墳として使われました。
古墳として使われる前の、縄文時代のころには、漁をするための場所として使われていました。
そして近年では、なぜか人が住み着くようになった海食洞窟も存在します。洞窟の前には、人の存在をしめす洗濯物などが干されています。 |
写真撮影:2007年08月23日 |
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