女流俳人中村汀女の句碑です。のびやかな中村汀女の筆跡の句が、大きな自然石に刻まれています。これは、『汀女句集』の中の、「波止場所見」にある句です。
押しも押されぬ女流俳人となった中村汀女は、高浜虚子の次女の星野立子と並び、現代女流俳人の草分け的存在となっていきました。何気ない日常生活の断片を描写しながら、新鮮で豊かな想いにあふれている、とてもすがすがしい俳句です。
汀女は、1947年(昭和22年)、『風花』を創刊し、主宰しています。代表的な句集には、『春雪』、『汀女句集』、『春暁』、『都鳥』、『汀女立子互選集』などがあります。
1989年(昭和64年)、88歳で亡くなりました。
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