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とても綺麗で、立派な山門です。
無量山正光寺といいます。浄土宗のお寺で、京都知恩院の末寺になります。追浜南町の良心寺の末寺にもあたります。創建は寛文元年(1661年)頓誉上人によると伝えられていますが、頓誉上人は寛文9年に亡くなっています。
三浦半島の歴史:横須賀市追浜南町・良心寺 |
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浄土宗のシンボルマークですね、月影杏葉紋(つきかげぎょよう)です。月影兵庫じゃないですよ(^^ゞ。月影兵庫は時代劇ね。月影杏葉紋があれば、浄土宗のお寺だなっていうのがわかると思います。
長い間、廃寺でしたが、昭和13年5月、檀家総代の平田庫三氏らによって本堂を新築し再興しました。 |
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立派な本堂ですね。思わす柱に手をあててをスリスリしてしまいました。
正光寺のご本尊は木造阿弥陀如来立像です。右手を屈して胸前で掌を前に向け、左手は垂下させて阿弥陀が人を浄土へ迎える来迎印を結んでいます。
肉身の金泥(きんでい・金の粉末をニカワで溶いたもの)と、着衣の漆箔は後補です。
低い肉髻(にっけい・仏頂上のまげ形)、柔らかい曲線を描く髪の生え際、腹部や両裾の複雑な皺の刻出などは、鎌倉後期以降に流行した宋元風の特徴を示しています。作者名はわかっていませんが、室町時代の鎌倉仏師の作と考えられます。
後頭部内面には梵字と「?亀三年」の年号が墨書されています。年号で亀の字が付くのは文亀と元亀があります。文亀なら1503年、元亀なら1572年になります。
横須賀市内に残る室町時代の造像名を持つ木造阿弥陀如来としては、永禄元年(1558年)仏師長勤の往生院の本尊があります。これと比較しても、年代決定には検討の予知があります。 |
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