甕は「かめ」と読みます。土師器製の甕です。ちなみに、土師器は「はじき」と読みます。
須恵器は朝鮮半島から伝わった青灰色の土器です。窯を使って高い温度で焼かれ、ろくろを使って整形されました。5世紀ごろから作られ始め、祭祀用に使われ、のちには食料の貯蔵用に使われるようになりました。
一方、土師器は、縄文式土器からの伝統を継承しており、赤っぽい色をしています。3世紀ごろから作られるようになり、日用品の壺、煮炊き用の甕、物を盛る坏、高坏、かまどなどに使われました。
やがて、貯蔵の機能は土師器から須恵器に取って代わられて、土師器は煮炊き用の土器として使われるようになりました。 |