太平洋戦争末期から敗戦直後にかけて、物資が著しく不足し、闇市も活発化していきました。特に横須賀は軍に依存した消費都市だったため、ひどい混乱を極めました。この地にも、多数の闇市が対等に並んでしました。
しかし、闇市の取り締まりが厳しく行われたため、諏訪神社前に若松マーケットが作られました。
飲食店、雑貨店、露店など、百数十軒が建ち並びました。神奈川タイムスによれば、「市民の便利をはかり市商業界の繁栄に拍車をかけていた」と記録されています。
当時、もっとも規模の大きなマーケットは大滝町にできた中央マーケットでした。
横須賀名物となっており、市民のためのもっとも便利な市場として機能していました。
現在の若松マーケットは、ほどんどが小規模の飲食店・居酒屋・スナックとなっています。40年以上も変わらずに営業している店舗もあります。
昭和の風情が強くのこるエリアとなりました。
名物はご当地カクテル「横須賀ブラジャー」です。
ブランデーをジンジャエールで割ったカクテルです。
昭和の高度成長期にウイスキーと並んで人気のあったブランデーは、最近では飲む機会が少なくなりました。甘味があるため、辛口な酒を好む現代の傾向に馴染まなくなってきたようです。
ブランデーの甘味と独特の香りに、ジンジャエールのホロ苦さを加えた大人のためのカクテルです。
最近では定期的にイベントが開催され、特有の雰囲気から人気が人気を集めている飲食店街です。
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