横須賀風物百選の中のひとつ、赤門です。かつて朱塗りだったことから、「赤門」と呼ばれています。
表門は寄棟造りで、腰はなまこ壁という長屋門です。間口八間(約14.4m)、奥行き二間(約3.6m)の木造瓦葺で、中央が平屋、両側が2階建てになっています。2枚の門扉はケヤキ材で、江戸時代のものといわれています。他の部分は、何度か修理されています。
この赤門の伝来についてはいくつかの説があり、ひとつは鎌倉八幡宮の赤門といわれていた山門を浦賀に移し、その後、ここに移されたとする説。大津陣屋が閉じられた時、その正門を長嶋家へ払い下げられたとする説など。
武家屋敷などでは、主家を防衛するために、屋敷の外郭に家来のための長屋を建てて、その一部分を門としました。門の屋根と、家屋の屋根を一連にした形の建造物を「長屋門」と呼び、この赤門も長屋門のひとつになります。
初めは上級武家の門で、建て方も複雑堅固なものでしたが、後に武家以外の者でも、特に功労のあった家などには、出窓や出格子のない簡素な長屋門の建築を許されました。
三浦半島観光地図:鎌倉市雪ノ下・鶴岡八幡宮
三浦半島観光地図:横浜市金沢区金沢町・赤門
三浦半島観光地図:横須賀市大津町大津陣屋
Tourist Information & Historic Spot. Akamon, Yasuracho, Yokosuka City, Kanagawa, Japan. |